対人恐怖症の治療法は、自分の意識、つまり自意識がとても重要なポイントとなってくるのです。対人恐怖症の治療は、最近では認知訓練療法や行動療法などが盛んに行なわれるようになってきました。例えば、いちばん緊張して不安になるといったスピーチでのシーンを再現し、徐々にそのシーンに慣れさせていく方法を使います。また、森田療法や家族療法も試みられます。特に家族が患者の症状について不安を抱いている場合、家族のことも支えることが必要であり、親が患者の症状に巻き込まれて疲弊しきっている状況では、親子を一時的に分離するために入院治療も必要となります。
医師から対人恐怖症と診断されてる人々たくさんいますが、実際は単に内気なのか、病気なのかを明確に区別することは難しいのだそうです。アメリカでは、アルコール依存症と診断される人々が一番多く、その次に対人恐怖症と診断される人々が多くなっています。自意識からなる対人恐怖症、PTSDと呼ばれる心的外傷後ストレス障害、パニック障害などの心の問題に悩んでいる成人の数は、なんと2300万人以上もいて、人口の約10%ということになりますが、誤診も多くあると指摘されているそうです。
あがり症や緊張状態の症状としては、対人恐怖、対人緊張、疾病恐怖症、あがり、ふるえ、赤面、書痙、視線恐怖、体臭恐怖症、動悸、不完全恐怖症、電話恐怖、縁起恐怖症、会食不能、緊張型頭痛や筋緊張性頭痛の緊張性頭痛などがあります。つらかった出来事を思い出すことや、もしくは何かをやろうとすると出来ない場合によって起こることがあります。対人恐怖症の治療では、脳にあるホルモンのバランスを調整し、神経伝達物質を補充することによって脳神経の過剰な反応を抑える治療を施します。
実際のところ、対人恐怖症の人たちというのは、公的自己意識が高く、私的自己意識が低いことが多いのです。つまり、自分の内面的な部分に目を向けず、外面部分ばかりを気にしているから、対人恐怖症になってしまっているとも言えるのです。ですから、対人恐怖症の最大の治療法というのは、自分の内面的な部分を見つめ、自分をよく理解することで、自立した大人になるということです。薬物では多くの場合が根本的解決にはなりません。