対人恐怖症の方は周りからの人目を必要以上に気にしてしまうということがあります。精神を一つのことに集中させ没頭している時は、心の中に住む「小悪魔」が現れて来ないか、もしくはその可能性が少ないと言えます。多くの対人恐怖症に悩む人たちは、自分のことを価値のないつまらない人間だと思い込み、人々や社会との関わり合いから逃避しようとします。迷惑をひどくかけてしまうのではないかとか、相手の気分を害してしまうのではないかと悩むあまりに、不安でどうしようもなくなってしまって人と接触できなくなるのです。そして、全く知らない人より1対1である程度知っている人と接する時に、その場にることが苦痛となって逃げてしまいたくなるようです。
集団生活の中での自分の役割というものを、成長する過程で意識するようになって、他人の目がそれに伴い気になり始めます。ですから、人目を思春期の頃に気にするようになるのは当然のことなのです。しかしそれが度を越えてしまいますと、対人恐怖症といった病気の範囲に入ることとなるのです。対人関係に関して、人から重く見られたいとか人に好かれたいと思うのは極自然な気持ちですが、その反面に人から嫌われないか、人に不快を与えないかというような不安な気持ちも発生するのが普通です。対人恐怖はこうしたところから起こってきます。
ですから、誰もがある程度の気後れといったようなものは持っているのが当たり前で、対人恐怖は誰にでも時と場合によってはあるものとも言えるのです。そういった気持ちがあるのが普通だと心得ている人にとっては、症状が出た時でもそれほど意識することがなく解消します。しかし、とらわれてしまうといった人は、誰かと会うたびに、対人恐怖を強く意識して苦しみ、人に会うことをなるべく避けて生活は消極的になりってしまい、自分の能力を発揮することができなくなるので、とてつもない劣等感を感じたりします。こうしたように悪い方へと連鎖反応を起こします。自分の心の中に対人恐怖の原因があるとすれば、自分の認知や考え方の仕方を変えることで、こうした人目の恐怖から逃れることができるようになります。